CeBIT 2014: 英国首相がM2M投資を倍に | TelecomEngine.com
先週ドイツで開催されたCeBITで、英国首相のDavid Cameron氏が、M2Mへの投資を加速させると表明しました。投資先は主に省エネ分野とのことです。
BBCニュースによるとその内容は以下の様なもの。
「IoT(モノのインターネット)には非常に大きな可能性を見出している。生産性の向上、健康の向上、効率的な輸送、省エネ、そして気候変動への対処などに大きな効果が期待できる」
CeBIT 2014: Cameron to double UK funding for M2M | TelecomEngine.com.
中でもスマートメータに大きな期待を寄せているようで、これによって消費者は通信技術を活用した「ベストディール」を手にすることができると。
これ、英国がM2Mへの投資を倍にするとか、スマートメーターに特に力を入れるとか、そういうことよりも、国のトップがM2Mへ力を入れることに対して言及しているというのが、重要な点なんじゃないかと思います。
日本の首相の口から、「M2Mへの投資を活発にする」みたいな言葉が聞けるとは思えませんよね。
IT投資に関してリーダーシップを取るのは、日本企業においてはCIO(Cief Information Officer)であるケースが最も多いのに対して、日本以外では、CEOが旗振り役をするケースが最も多いというデータがあります。
IT投資をどれほど重視しているかがここからも見て取れます。そしてその結果が、今の日本の現状なのではないでしょうか。グローバル競争から周回遅れになってしまっている日本。これからはトップが戦略的なIT投資をしっかりとリードしなければいけないんじゃないでしょうかね。
英国首相のM2Mへの言及はこれを改めて知らしめる、いい教訓なんじゃないかなぁと思いました。