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AT&T がGSMA準拠のeSIMをリリース | M2M World News

AT&Tから、いわゆるe-SIMの商用化のニュースです。AT&Tによると、GSMAの仕様に準拠したものとしては世界初とのことです。

AT&T Launches Enhanced Global SIM Designed To Meet GSMA Specifications For M2M And Connected Device Manufacturers | M2M World News.

2014年6月27日にNTTドコモからM2M機器向けeSIMの提供を開始というアナウンスがありましたが、これはGSMAに準拠していないんでしょうか。

ちょっとその辺りはよく分からないのでそっとしておきますが、AT&Tとドコモの共通点としては、両社ともJasperのプラットフォームを利用しているという点でしょうか。つまりグローバルでキャリア間のプロファイルを書き換えるのに必要な機能は、恐らくJasperが用意しているということですね。恐らくと言うか確実に。

AT&Tに話を戻しますが、このニュースリリースによると以下の機能が提供されているということです。

  • 診断ツール、プロセス自動化、監視機能、アラート機能が実装されたサービス管理プラットフォーム
  • 世界中のキャリアに接続可能(具体的な数は不明)
  • グローバルネットワークへのインテグレーション
  • フレキシブルなソリューション(具体的には不明)
  • GSMA準拠のリモートプロビジョニング

これまでの通信キャリアのサービスは、いわゆる「プロダクトアウト型」であったと思います。つまり通信キャリアが利益を出せるサービスを作り、それを売るというもの。キャリアをまたいだローミングを利用するとべらぼうに高額な費用をを請求されることなど、消費者は求めていません。

しかしグローバルM2Mにおいて、製造や流通の効率化を追求すると、SKUの最小化を実現できるグローバルローミングという選択肢は捨てがたいものです。つまり製造段階で1種類のSIMを挿し、それを各国に輸出する方が、各国毎の個別キャリアのSIMを挿して輸出するよりはるかに効率的です。しかしこれにはローミング費用という壁がありました。

データ量の非常に少ないアプリケーションであればこれでも許容できる場合はありますが、例えば自動車向けのインフォテインメントシステムや、大きな画像や動画データを送らなければいけないセキュリティシステムなどのアプリケーションをローミングで対応するには限界があります。

それを解消できる有力解の一つがeSIMです。eSIMという枠組みは言ってみれば顧客のニーズを優先した「マーケットイン型」と言えるでしょう。

出荷時には全て同じSIMを実装し、利用開始時に現地のキャリアのプロファイルに書き換えて現地の通信プランで利用することが可能になります。さらに、AT&Tが提供しているプラットフォームにより、キャリアが異なる場合でも新たなインテグレーション等が不要になり、構築コストも抑えられるというメリットがあります。

eSIM実現のための最大の壁は、キャリア間の利害の調整ではないでしょうか。つまりこれまでのローミングであれば、SIMの発行元はそのSIMがどこで使われようと、利用先の通信キャリアへのローミング費用の支払い行為は発生しますが、SIMの発行元は収益をしっかり上げられます。ところがeSIMによって現地キャリアのプロファイルに書き換えると、基本的にそのSIMは現地キャリアのSIMとして動作しますから、発行元がこれまで確保できていた他国での通信費用を得られないことになります。

恥ずかしながら私はeSIMの正確なビジネスモデルを把握していないので、この辺はおいおい明らかにしていって、ここで紹介したいと思います。

何にせよ、AT&Tの今回の動きによって、これからのグローバルM2MにおけるeSIMの選択肢は増々現実的になってきたことは間違いないと言えるでしょう。

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