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コネクサスがM2M分野でタスクフォースを立ち上げ – Telecompaper

アジア圏で最大のモバイルアライアンスであるコネクサスが、M2Mビジネスに特化したタスクフォースを立ち上げることになりました。

まずコネクサスとは何かというところから始めましょう。

アジア圏のモバイルオペレーター9社(NTTドコモ、Far EasTone[台湾]、ハチソン[香港]、Indosat[インドネシア]、KT[韓国]、SMART[フィリピン]、スターハブ[シンガポール]、TrueMove[タイ]、Vinaphone[ベトナム])によって構成されているモバイルアライアンスで、国際ローミングや各種法人向けモバイルサービスの向上を目的とした組織です。コネクサスアライアンスのメンバー全体の加入者数は約3億弱といったところ。また、ボーダフォンとの提携もあり、全世界では約7億弱の加入者数にリーチできるモバイルアライアンスとなっています。

Conexus forms taskforce for integrated M2M business – Telecompaper.

さて、そのコネクサスがこの度M2Mに特化したタスクフォースを立ち上げました。コネクサスのニュースリリース(PDF)

近年増加の一途を辿る、グローバルM2Mへの需要に対応すべく、アライアンス内でのコスト調整、ローカルサポート、ユーザビリティの改善やシームレスなソリューションの提供などの実証を行います。

この取り組みがうまく立ち上がれば、コネクサスアライアンス域内において、シームレスなM2Mソリューションが安価に提供されることになります。例えば国境を跨いで移動するコンテナトラックなどのトラッキングといった分野で、顕著な効果を発揮しそうです。

同じことは既にEU圏内でも起きていて(「EU域内のローミング料金の上限額を引き下げ (EU) | Jetro」)、トレンドとしてはローミング料金そのものを廃止するという方向で大筋の合意が形成されています。

EUという正式に形成された巨大経済圏とアジアを同列に比較すべきではありませんが、グローバルM2Mを発展させていくとう文脈で見れば、ローミング料金を廃止しようという議論は正しい方向だと思います。

そこで少し気になるのは、eSIMとの関連。そもそもeSIMはいわゆる白シム(所在が決まっていないSIM)をローカライズするものですから、ローミングの概念とは「グローバル vs ローカル」という意味で、ある意味発想が真逆です。

コネクサスアライアンスのサイトを見ても、eSIMの話は出てきませんし、恐らくアライアンスとしてはeSIMは対象外と見ていいのかなと思います(この辺りは未確認)。

そうなると、グローバルM2Mを実現していくにあたり、通信の方法としては大きく分けると以下の3つに分類できそうです。

(a) グローバルキャリア
(b) アライアンス
(c) eSIM

(a)と(b)は必ずしも対立するものではなく、ボーダフォンとコネクサスのように提携関係を結ぶことも可能です。ただし(a)と(c)は対立します。(b)と(c)は……、対立もあり得るし提携もあり得るでしょうか。

こうして見ると、今後は2極化していくのではないかと思います。グローバルキャリアといえども単独で戦うのは厳しいでしょうから、アライアンスを構成するケースが多くなるでしょう。従って、「アライアンス」と「eSIM」という2極化が起きます。

言うまでもなくアライアンスのメインプレイヤーはモバイルキャリアです。そしてeSIMにおいてはSIMベンダーの役割が大きいです(プロビジョニングサーバーはSIMベンダーが持つ)。

つまり、アライアンス vs eSIM は即ち、モバイルキャリア vs SIMベンダー という構図になります。

もちろんM2Mには多くのプレイヤーがいますから、これはあくまでモバイル通信分野に限った話です。これまでは「顧客」と「SIMの供給元」としてモバイルビジネスを牽引してきたモバイルキャリアとSIMベンダーが、グローバルM2Mにおいては競合しつつもこれまで通りの商流でビジネスをしていくという、やや複雑なモバイル経済圏が構成されていくでしょう。

コネクサスから少し脱線して、かなり勝手な予測をしてしまいました。何にせよM2M周りはますます面白くなってきたんじゃないでしょうか?

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