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タイのAIS、SIMベースのロケーションソリューションを提供開始 | GISuser.com

タイのモバイル通信キャリアが、世界で初めてSIMカードベースのロケーションサービス、「Mobile Track and Trace」を立ち上げました。

AIS and W-Locate Deliver M2M with SIM-Based Enterprise LBS Solution | GISuser.com.

狙いは、AISの顧客にロケーションサービスを提供することで、新たな製品開発や広告プロモーション、あるいは高額製品のトラッキングサービスなどを実現することにあるとしています。

GPSと何が違うのか?

ケータイ端末でロケーションの検出をする技術の代表的なものはGPSです。しかしMobile Track and TraceではGPSを使わずあくまで「SIMベース」でのロケーション検出です。

GPSの仕組みについてここでは詳しく述べませんが、簡単に言うと、いわゆるGPSレシーバーというものが衛星からの信号を受け取り、自身のロケーションを検知するというものです。

GPSの問題は、室内では使えないことと、電池の消耗が激しいことです。皆さんも地下に入ると地図アプリが使えなくなった、みたいなことを経験したことがあると思います。それは衛星から信号を受け取れなくなったからですね。またやけにスマホの電池の消耗が激しいなぁ、と感じるときは、大抵何かのアプリがGPSロケーションデータを拾っているからということが多いです。

これに対してMobile Track and Traceでは、いわゆる携帯基地局の情報を利用して、三角測量の要領で自身のロケーションを計算して割り出します。

基地局情報を使ってロケーション検知するという技術自体は、特に目新しいわけではなく、キャリアによっては提供可能になっている場合もあります。が、タイのAISではこのサービスをエンタープライズ向けに本格的に提供を始めるという意味で、まぁ画期的なのかなと言えるでしょうか。

この特徴を簡単にまとめておくと、大体以下のようなものになります。
・電波が届くところなら屋内でもロケーション検知が可能
・電池の消耗がGPSに比べて少ない
・SIMが挿さるものなら何でもいける

具体的にどう実現しているかというと、W-Locate社(AISにサービスを提供している会社)のアプレットをSIM上に展開し、独自のアルゴリズムでもってクラウド提供されるアプリケーションからロケーションサービスの利用を可能にしているとのこと。ポイントは、SIMにアプレットを展開することと、独自アルゴリズムですかね。

先ほど基地局情報を使ったロケーション検知は既にあると述べましたが、W-Locate社が提供するソリューションはキャリアのSIMに独自アルゴリズムを搭載したアプレットを展開する点がユニークだと言えます。

基地局情報はキャリアによっては公開しない場合もありますが、恐らくこのサービスを使えば特にそういった事を気にせずにSIMベースのロケーション検知が実現できるものと推測します。

W-Locate社のウェブサイトによると、既にグローバルSIMベンダーや、複数のキャリアと契約しているそうなので、グローバルM2Mにおいても、GPS無しでロケーション検知が実現できそうですね。そうなるとかなり面白いソリューションと言えそうです。

中国ではGPSデータを含むトラフィックを国外に出してはいけないという規則があります。従って中国でテレマティクスサービスや、アセットトラッキングサービスを展開しようとする場合、どうしても現地キャリアや現地サービスを利用する必要があるのですが、このサービスならひょっとすると中国でも使えるかもしれませんね。GPSデータがトラフィックに含まれませんからね。

これは要注目です。

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