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NetComm Wireless 社が元気いい

NetComm Wireless社(以下NetComm)をご存知でしょうか?

M2Mの通信ターミナルを製造、販売しているオーストラリアの会社で、日本では兼松コミュニケーションズがディストリビューターとなっています。最近そのNetComm社の元気がいいみたいですので、ちょっとご紹介したいと思います。

オーストラリアの産業構造は、観光、金融などのサービス業が約7割を占め、製造業は1割にも満たないとされています。そんな中で、通信ターミナルメーカーであるNetComm社が気を吐いて、メードイン・オーストラリアのターミナルを世界に広げているという構造は、少し奇妙にさえ思えます。それほど、M2M界隈ではNetComm社のニュースを目にするわけですが、なぜNetComm社が躍進しているのか少し考えてみたいと思います。

まずNetComm社のニュースリリースのまとめを見てみましょう。

ニュースリリース

ここから読み取れるのは大体以下のような内容
・メジャーなディールが記載されている
・通信キャリアとのパートナーシップ締結
・M2Mソリューションベンダーとのアライアンスも割とある

M2MのバリューチェーンにおいてM2M通信機器が占める割合(金額ベース)は約27%ほどと言われています。ちなみに14%程度が通信キャリア、残りがソリューション系ということになります。

M2Mの世界において、生き残るための代表的な戦略は「バリューチェーンを広げる」ことです。具体的には、通信キャリアが通信インフラだけではなく、通信機器やソリューションまで手を広げるなどして、売上の面積を広げようとすることです。

しかしNetComm社はバリューチェーンを広げる戦略は取らず、あくまで自分の得意領域を突き詰めて、それを徹底的に深めるという戦略を取っているようです。その深堀りの仕方として、様々な業界とのアライアンスやパートナーシップという手段をうまく使って、自社のリソースを縦に深く掘る方向にうまく配置しつつ、他社を通じて横にも展開している、といったイメージでしょうか。

具体的には、通信キャリアとのアライアンスでは、
ベライゾン(米国)
ボーダフォン(英国)
Etisalat (中東)
ロジャース(カナダ)
などなど、通信キャリアのメジャーどころがアライアンスパートナーとして挙がっています。

そしてソリューションパートナーとしてもWylessなどとパートナーシップを組み、オーストラリアからグローバルに展開することに見事に成功しているようです。

ともすれば、価格競争に陥りがちなハードウェアですが、キャリアとのアライアンスや、パートナーシップをうまく活用することで、NetComm社はそこを巧みに回避していると言っていいでしょう。グローバル展開についても同じで、自社のみでやらずにうまくパートナーの販売網を活用して、一気にグローバル展開を成功させています。

以下、NetComm社の展開を簡単にまとめると、
・(複数)通信キャリアと組む
・ソリューションベンダーと組む
・キャリア毎のカスタマイズ等をすることで、製品のコモディティ化を避け、価格競争に陥らないよう気を配る

といったところでしょうか。

しかし日本のディストリビューターが兼松コミュニケーションズなのはなぜなんでしょう?M2Mという括りで見ると、正直ピンと来ないし、向いているところは他にいくらでもありそうな気がするんですが……

ではまた

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