M2M_Masterよりご挨拶 – M2M講座の連載を始めます
みなさん、はじめまして。M2M_Masterと申します。
今月から、本サイトの「チュートリアル」のコーナーに、M2Mに関する講座を連載させていただきます。
私がM2Mにかかわり始めたのは2006年から、となります。ですので経験年数としては8年程度となります。その間、前半は国内の通信キャリアにおいてプロダクト開発や顧客サポートを担当し、後半は海外の通信キャリアにて顧客向けシステムの構築などを担当しています。
おそらく読者の皆様のなかにはもっと長い経験をお持ちの方のいらっしゃるとは思いますが、私が活動を開始した時期は、長らく「通信キャリアが主導するビジネス」として維持・発展を続けてきた日本のM2M業界が、大きくビジネスモデルを変え始めた時期にあたります。その時期より、海外の通信モジュールメーカが自社ブランドでモジュールを提供し始め、技術商社が通信モジュールや通信端末を商材として参入し、いくつかのMVNOがM2Mに目をむけ、また大手SIerのほとんどがM2Mの専任チームを持ち、グローバルのM2Mのプレーヤーが日本での活動を広めるというように、国内の通信キャリア以外の多くのプレーヤーが「主役」とも言える存在として業界に参入してきました。私はその多くの動きにおいて、「当事者」であったり、「新規参入企業をサポートする立場」であったりというポジションにいて、この動きの中で活動してまいりました。
そのような経験から、「今の」M2Mの業界の姿、またそこで用いられる技術について、さらにそこから見通せる将来の姿について、私なりの視点から文章を書いていきたいと思っています。
可能な限り業界全体を広く見据えた視点で文章を書いていきたいと思ってはおりますが、もとより一個人にこのような複雑な業界のすべてを見通せるわけもなく、多くの場合、一方から見た視点で書いているとお叱りを受けることもあるかと思います。しかし、それでもこのような経験から業界について書く文章に、なんらかの価値があると信じて、これから講座を連載するというチャレンジを行なっていきたいと考えています。
まずは、自己紹介を兼ねまして、ご挨拶とさせていただく。これからよろしくお願いします。