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Appleは本気でテレマティクスに参入するか?

前回のエントリー(「2015年の IoT/M2M 大予測」)の5番目に、「大手OSベンダーがコネクテッド・カー分野に殴り込み」という予測がありました。今日ご紹介するのは、その大手OSベンダーとはやはりAppleなのねという記事です。まぁ既に CarPlay という製品コンセプトを発表しているので、参入するのは既定路線だと思いますが、問題はどう参入するかです。

引用元: Will Apple Inc. (NASDAQ:AAPL) Be Entering Into the Telematics Industry For Real?.

以前お伝えしたように、Appleは自社製のeSIMを持っています(Apple SIM は eSIM プラットフォームを牛耳るのか)。これをiPadなどに挿してUSで販売していましたが、評判はイマイチ。しかしAppleはその用途をタブレットに留めるつもりはないようです。

コネクテッド・カー市場においては、既にVodafoneやAT&TなどのグローバルSIMが利用されて久しいです。これはeSIMとは異なりSIMをローカル向けに書き換えるのではなく、いわゆるグローバルSIMという一つのSIMを世界中でローミングしながら使うというもの。アナリストは、この市場にAppleが自社のeSIMとiPhone/iPadを持って参入するのは論理的に十分有り得るとしています。

(この点本ブログ筆者としても賛同するところです。グローバルM2Mの主流は、”The World is Flat”ではなく、むしろ「マルチリージョン」化します。それにはeSIMという書き換え可能なSIMが最適解なわけですが、現時点では各キャリアの利害関係などの調整がつかないのか、まだまだこれからという状況です。)

自動車メーカーにとっては、コネクテッド・カーを実現するためにグローバルSIMを導入するのは非常にコストのかかるソリューションと言えます。それよりもむしろ、AppleのeSIMを導入して、利用するキャリアはクルマの所有者に選択させる方がコスト的にも手間的にも理にかなっていると言えます。実現可能性という意味でも、十分選択肢としてはあり得ます。この点Apple社も、テレマティクス分野に事業を広げたいと明言しているようですね。

最近の調査によると、7割強のユーザーがコネクテッド・カーを欲しており、半数が今使っている自動車メーカーがコネクテッド・カーに対応しない場合は、対応するメーカーのクルマに乗り換えると回答しています。今のところコネクテッド・カー市場で頭角を現しているのは、VodafoneやAT&Tといったグローバルキャリアですが、既に述べたようにグローバルSIMはコネクテッド・カーにとって最適解とは思えません。現時点では消去法で選ばれているに過ぎない気がしています。

今後大きな成長が期待されるテレマティクス市場。2018年には2兆円を超える市場に成長すると見られています。各レイヤー(コネクティビティ、アプリケーション、ハードなど)のプレイヤーの動きに引き続き注目していきたいと思います。

ではまた。

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