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M2M Masterの2015年M2M業界大予想

あけましておめでとうございます。M2M_Masterです。

本年第一回目の書き込みということで、今回は2015年のM2M業界大予想をお送りしたいと思います。
昨年、『M2M Masterの2014年M2M業界10大ニュース』で書きましたように、2014年は、日本のM2M業界にとって飛躍の年となりました。その流れを受けた2015年、M2M Masterが今年一年の業界動向をどう予想するか、お読みください。

[ユーザ企業の動向]
M2Mシステムのユーザである『事業主体』となる企業側には、現状で3つの力が働いている。
○海外の競合企業のM2M導入の流れ-海外では2011年ごろからM2Mの普及が拡大し始めた。海外企業と競合関係にある日本企業にとっては、競争上の観点でM2Mの導入意欲が高まっている
○M2Mシステム導入に関するハードルが下がる-通信端末や通信料金の低廉化に加え、システムインテグレータによるワンストップソリューションが多く現れることにより、ユーザ企業にとってはM2Mシステムの導入のハードルが下がっている
○将来のビッグデータの世界への早期対応-将来確実に現れると思われる『ビッグデータの世界』においては、データをより多く蓄積して保有していることが強みとなる。このため、M2Mによるデータの収集蓄積を早く開始したい、あるいはグループ企業内の各事業部のデータを統合的に管理したいという要求が高まっている

このような状況の中、2015年におけるユーザ企業の動向をこのように予想したい。
●新規導入は引き続き活発で、巨大グループ企業だけではなく中型企業にまで導入意向は広まる
●巨大グループ企業での、事業部間のM2Mシステムの統一の流れが加速。
●先行してM2Mを導入し、ノウハウが蓄積していった企業と、導入の意思決定に時間がかかりまだ導入を始められていない企業の格差が広がる。
●これまで国内のみで展開していたシステムをグローバルに拡張する動きが強まる

これらの動向に沿った展開の中で、いくつかの「大きな商談」が発生すると予想される。

[サプライヤの動向]
昨年までのM2Mのサプライヤサイドの動向は、以下のようなものであった。
○ビジネスをドライブする存在が通信キャリアからシステムインテグレータへ移行していく
○海外のサプライヤが躍進し国内サプライヤの比率が下がる
○グローバル対応に対するユーザ企業の需要への対応が必要になる

2015年は、2013年後半ごろから始まった受注の増加が、実際の売り上げとしてあがり始める年であり、全般的にサプライヤサイドのビジネスは好調となる。また新規の商談も引き続き活発であり、RFP対応やトライアルへの対応で、多忙な日々が続きそうだ。
2015年のトピックとしては
●システムインテグレータの勝ち組/負け組がはっきりと分かれる-すでにいくつかの受注を実現してノウハウを蓄積しつつ次の商談に経験を生かした提案ができる会社と、そのサイクルが回っていない会社の格差が顕著となる。勝ち組企業は、売り上げも上がって絶好調になると予想される。
●海外の通信端末やサーバアプリケーションを引っ張ってくるという形での参入が広がる-2014年のNetcomm社の成功は業界にとってもインパクトが大きかったと想定される。二匹目のどじょうを狙って、別の海外端末や、海外アプリケーションを日本に導入する動きが現れるだろう。
●通信端末の市場において、日本メーカの選抜が行なわれる-M2Mのグローバル展開が必須となった時代では、ひとつの通信端末でかなり多くの国の無線認証を取得する必要があり、かなり多くの出荷台数が確保できないと競争の土俵に上がることができなくなる。国内メーカのなかでも強い企業はM2M業界全体の好調を受けて売り上げを伸ばすことができるが、小規模に事業を行なっている企業は通信端末を自社製品として提供し続けることが難しくなるだろう。
●モジュールメーカは堅調、ただし日本支社はいまいち-モジュールメーカは、全世界的な需要の高まりで、世界全体の売り上げは非常に伸びている。しかし、日本で通信端末を製造するという需要は縮小傾向にあり、モジュールメーカの日本支社の売り上げとしては世界全体と比べると伸びが少なくなるだろう
●通信キャリアは、北米に注目-通信キャリアについては、あまり大きな変貌はないのではないかと予想されるが、世界の地域別の動向を予想してみたい
・ヨーロッパ
ヨーロッパにおいてはVodafoneの優位性がもはや確定した感があり大きな変化は想定されない。平穏な一年となるのではないか。
・日本
日本は、グローバル通信キャリアとの関係で動きがある可能性がある。KDDIはTelenorとパートナーを組んでいるがTelenorがJasperWirelessのプラットフォームを使用するようになったことで提携のメリットが薄れている。NTTドコモは、VodafoneとJasperWirelessの両方と提携しているが、これが維持できるかどうかが課題となる。ソフトバンクは、北米以外をどうするかが課題となっている。この中で何らか変化があるかもしれないが、この極度の円安の状況では買収などの大きな変化を起こすことは難しいだろう。今年のうちは、海外通信キャリアとの提携関係の新規締結や見直しが多少行なわれる程度ではないか。逆にコンシューマ市場向けのIoT関連では、各社とも活発に動くだろう。
・北米
もし大きな動きがあるとしたらUSだろう。AT&TもVerizonも、LTEの早期展開のための投資が一段落した状態である。Vodafoneから株を買い取ったVerizonはあまり余力がないかもしれないが、AT&Tはなんらかの動きができるタイミングである。USの通信キャリアは、M2M自体を早くLTEに移行させたいと考えているはずで、その方向で何らかの動きがあるかもしれない。
2015年は北米、とくにAT&Tに注目という結論としたい。

以上が2015年の大予想でした。この一年が、皆様にとって多幸な年になるようお祈りしています。

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