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テレマティクス・プロバイダーと保険会社が手を組む – 米国

東京ビッグサイトで今日から「コネクティッド・カー EXPO」が開催されていますね。どうでもいいですが、「コネクティッド」なんですね。コネクテッドではなく。英語的に発音すれば確かにコネクティッドですが、日本語表記するとちょっと違和感ありますね。

さてそれにちなんで、自動車絡みの記事を紹介したいと思います。米国ですが、保険会社がテレマティクス事業者とパートナーを組むという話。

引用元: Major insurer partners with telematics provider.

まず登場人物を整理しておきましょう。
GM(自動車メーカー)
Progressive(保険会社)
OnStar(テレマティクス事業者)

まずOnStarという会社ですが、ここはいわゆるテレマティクス関連サービスを提供する会社で、例えば盗難車両の追跡サービスであったり、緊急時のサービス提供であったり(JAF的なサービスと思って良いと思います)、ナビであったりといったような、自動車にまつわるサービスを提供しています。そしてGMのクルマには全てOnStarのサービスがくっついて来るそうです(トライアル期間有り)。

つまり元々OnStarとGMはガッチリ手を組んでいたところに、保険屋さん(Progressive)が加わったという構図のようですね。

Progressiveはいわゆる自動車保険を販売する保険会社。これまでProgressiveは自社が持つデバイス(Snapshot)を、OBDⅡポートに装着して運転データを吸い上げていました。この装着は保険加入者自身で行う必要がありました。しかしOnStarと提携することで、既にクルマに実装されている装置を利用して運転データを収集することができるようになります。今後製造される全てのGMのクルマにOnStarのテレマティクスが実装されているため、Progressiveにとっては保険加入者の裾野が大幅に広がります。

この保険ですが、具体的には90日間のドライバーの挙動を集めて、それをレポートとしてドライバーにフィードバックして、どうしたらもっと安全に運転できるのかなどをアドバイスするというものだそうです。各ドライバーが自分の運転を客観的に見ることで、より安全な運転を啓蒙するのが狙いの一つです。そしてドライバーはそのデータ(恐らく何らかのアルゴリズムに基づいてスコア化されていると思われます」を基に、保険料を下げるというわけです。また、逆にデータを送らないという選択もできるようになっています。これはプライバシーだとかに配慮した結果なのでしょうかね。あるいは自分に不利になるデータは提供しなくても良いという配慮なのか。

いずれにせよ、このような形でテレマティクスサービス・プロバイダーと保険会社がパートナーを組んで、より簡単にテレマティクス保険を提供できるようになる世界が現実味を帯びてきました。安全運転をする人や、週末しか運転しないようなドライバーにとっては、こういった実運用に基づく保険は大歓迎ではないでしょうか。また今後全てのクルマにこういう機能が付けば、安全運転をこれまで以上に推奨することになるでしょう。個人的にも社会的にも、テレマティクス保険は有意義なものだと思います。

日本でもレクサスなどの高級車では、緊急時対応や様々なサービスを提供するテレマティクスサービスを展開していますが、規制の壁があるのか、まだこういった自動車保険までは統合されていないようです。この分野は乗り越えるべき規制の壁なども多いと聞きますが、今後の発展に大いに期待したいところです。

ではまた。

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