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NECにはビジョンが欠けている

日経テクノロジーオンラインから、「NECのIoTはこうなる」という記事。

ソース: NECのIoTはこうなる – ビッグデータ・M2M・IoT – 日経テクノロジーオンライン

主張の大筋は
・IoTはリアルタイム性が重要である
・セキュリティが重要である
・コンピューティング、ネットワーク技術、ソフト/ソリューションの三拍子が揃うのはNEC
・リアルタイムデータはある程度エッジ側で処理
・IoTの5層モデルを提唱
・IoTプロバイダー、イネーブラー、オーケストラーという3つの役割を担うぜ
・2020年には3000億売るぜ

こんな感じです。
NECには「ビジョン」が決定的に欠けているなぁと思う次第。

もちろんこの記事の書き方や、あるいはこの会見の主旨がIoTにまつわる新製品の紹介であるといった要因があるかもしれません。がしかし、CMOといういわばNECのマーケティングのトップが会見している以上、NECのIoTに対するビジョンはもちろん、IoTをどのように活かしてどういう風に世界を変えていきたいのか?という大義名分みたいなものが聞きたいんですよね。でもそれが伝わってこないんです。技術者が陥りがちな「How」の説明に終始してしまって、「What」とか「Why」が見えません。

人を動かすのは「How」ではなくて、「What」とか「Why」じゃないかと思うんです。なぜIoTをやるのか。なぜIoTで世界が良くなるのか?なぜNECがそれをやるのか?そして何を実現したいのか?その実現したい「何か」のために、IoTが最適解ではないかもしれないけど、少なくともIoTでこんな世界が作れるんだから、僕らが実現したい世界に近づくことができるんです、NECとならね。そういうことが聞きたいんですよね、僕は。ま、僕のための会見じゃないのは承知してますが。

確かにIoTにはリアルタイム性も重要ですし、セキュリティだって重要です。エッジ側である程度の処理を施して必要なデータだけクラウドに上げるというのも、当然の流れだと思います。5層モデルってのも今更CMOの口から聞かなくたって。2020年にNECが3000億売ろうが3兆売ろうが、潰れようが、どうだっていいんです。NECがIoTをやることで、世界がどう変わるのかが知りたいんです。富士通でもない、日立でもない、IBMでもない、NTTデータでもない、NECがやるIoTは世界をどう変えるのか?

上記の記事から下記のプレスリリースへのリンクがあります。
NEC、IoT事業を強化 IoTソリューションメニューと体制を拡充

ここに「IoTにおけるNECのビジョン」という項目があるんですが、残念ながらここに書いてあるのは単なる統計的事実であったり、NECが持つ技術の羅列をもって、「柔軟かつ堅牢なIoTシステムを構築していきます」といった小学生レベルの「もくひょう」でしかありません。柔軟かつ堅牢なIoTシステムを構築して、その上でどうするのか?が重要なんだと思うんです。

セキュリティ技術や顔認証の技術など、世界に誇る技術を持っているNECがここまで低迷しているのも、このビジョンの欠如にあるんじゃないでしょうか。もちろんそれだけでは無いでしょうけどね。

ということで、終始NECをけなす格好になってしまった感じですが、決してそういうわけではありません。いいもの持ってるんだけどイマイチ伸びない子なので、何とかきっかけが欲しいところなんだけどなぁという、もどかしい気持ちがこういう事を書かせました。

ではまた。

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