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ファナック、ビッグデータ会社に出資:日本経済新聞

日経新聞8月21日付の記事ですので、ちょっと紹介するタイミングが遅くなってしまいました。

工作機械大手のファナックが、機械学習やディープラーニングなどを中心とした技術開発に強みを持つ Preferred Networks 社に9億円の出資を決めました。

ソース: ファナック、ビッグデータ会社に出資:日本経済新聞

詳しくはファナックからのニュースリリースを御覧下さい。
ファナック株式会社および株式会社 Preferred Networks の資本提携に関するお知らせ

IoTなどの仕組みを使って集められた様々なデータを「ビッグデータ」と呼びます。ガートナーの定義によると、「ビッグデータとは、高ボリューム(volume)、高速度(velocity)、高バラエティ(variety)の情報資産のいずれか(あるいは全て)であり、新しい形の処理を必要とし、意思決定の高度化、見識の発見、プロセスの最適化に寄与する(Wikipediaより)」ものだそうです。

ただ近年では、いわゆるビッグ「データ」とそれを分析するツール(Business Intelligence)を明確に分ける傾向にあります。要求される分析レベルが高度になってきているので、これまでの「ビッグデータ」という一つの概念では対処しきれなくなってきているということでしょう。物事が発展し成熟してくるにつれ役割が細分化されてきているわけですね。

そんな時代の中にあって、Preferred Networks社はIoT時代にフォーカスした機械学習やディープラーニング等をビジネス活用することを目的に活動しているクールで最先端な集団です。ファナックという重厚長大といった印象の工作機械の巨人がこういう尖った会社とコラボレーションするというのは、いい意味で驚きです。

ファナックはPreferred Networks社のソリューションを活用することで以下のような事を目指すとのこと。

工作機械やロボットが、

  • 自分で学習し協調する
  • 自分で協調する方法を学習する
  • 自分で不具合を発見し補う
  • そのためには当然工作機械から稼働データをどこかのストレージに集めなければいけません。しかし工作機械の稼働というのはかなり機密事項なことが多くて、工作機械のユーザーは往々にして外部に繋がるネットワークに接続することを拒みます。外部に繋がることで、例えば図面であるとか可動ノウハウ、または稼働率などが外部に漏洩する可能性があるためです。自社の競争力に直接繋がるそれらのデータは、当然トップシークレットであるわけです。

    このニュースではその辺りの壁をどう乗り越えたのか、あるいはどう乗り越えるつもりなのかは分かりません。しかしそのリスクを補って余りあるメリットがあることが十分に理解されれば、工作機械といえども広くネットワークに繋がり、データを利活用して大きな価値を創造することが可能になるのは間違いないと思います。

    Preferred Networks社はIoTにフォーカスしたリアルタイム機械学習技術のビジネス活用を目的とし、自然言語処理技術、機械学習技術分野で事業を行うベンチャー企業、株式会社Preferred Infrastructureより、スピンオフしてできた会社です。NTTの研究所と共同で開発してきたビッグデータ処理基盤の「Jubatus(ユバタス)」をベースにしたソリューションを展開しています。

    会社概要によるとIoTにフォーカスしたハード、ソフト、ネットワークを開発しているとのこと。これは注目せざるを得ないですね。目が離せません。

    というわけで、いろんなプレイヤーが出てきました。うかうかしていられません。
    ではまた。

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