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M2M/IoTの情報プラットフォーム

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日立情報通信エンジニアリング/大型飲食チェーン店向けにIoT・M2M情報収集ソリューションによる冷蔵庫温度管理サービスを提供開始|物流ニュース、ロジスティクス情報 

最近は国内ニュースがずいぶん多くなってきたなぁという印象を受けます。
それだけM2M/IoTが本格的に受け入れられてきているということなんでしょうね。

今日は飲食チェーン向けのIoTニュースリリース。

情報源: 日立情報通信エンジニアリング/大型飲食チェーン店向けにIoT・M2M情報収集ソリューションによる冷蔵庫温度管理サービスを提供開始|物流ニュース、ロジスティクス情報 

日立情報通信エンジニアリング社が、大型飲食チェーン向けに、冷蔵庫の温度管理サービスを提供開始しました。
業務用冷蔵庫といえば、ペンギンのマークのあれがかなりのシェアを占めていると思いますが、ここを監視する場合アプローチの方法は大きく分けて2つあります。一つは本ニュースリリースのように、冷蔵庫の「利用者」に対するアプローチ。そしてもう一つはペンギンマークとかの「冷蔵庫ベンダー」にこういうソリューションを提案するアプローチです。

日立情報通信エンジニアリングは、前者の「利用者」に対するアプローチを取ったわけですね。

業務用冷蔵庫には、現在の温度などの稼働情報を吐き出すための出力インターフェースが備え付けられている場合がほとんどで(少なくとも新しいものにはイーサネットでデータを吐き出す口がついています)、従ってそもそも一元的な温度管理や可動管理ができるという作りになっています。

しかし現実的には冷蔵庫ベンダーがこういったM2Mを活用した遠隔監視サービスを提供しているケースはあまり耳にしません。なぜでしょう。最も大きな理由はコストです。情報を集約させて管理すると一口に言っても、様々なテクノロジーが必要になります。データを飛ばすためのモジュール。データを保存しておくストレージ。可視化するアプリケーション。それら全てにコストがかかります。お店のインターネット環境を利用してデータを飛ばすという選択肢も無いではないですが、例えば遠隔から何らかのコントロールをするためにファイヤーウォールに穴を開ける必要があったりするなど、セキュリティ的にあまり推奨できません。そういったコストをどう回収するかというのが一つ目の大きな問題。

ビジネスライクな発想をすれば、そういう付加的なサービスをする以上、そこに課金すべきだろうという意見もあります。しかしそこは大きなジレンマで、日本のメーカーの良い所でもあるんですが、一旦購入するとかなり手厚いアフターサービスが勝手に付いてくるという「問題」があります。つまり、ユーザー(この場合飲食チェーン店)にとってみれば、冷蔵庫の遠隔監視をして効率的にメンテナンスやサポートが提供されますよと言われたところで、現時点で既に十分なサービスが提供されてしまっているわけで、遠隔監視を新たなコストをかけて導入するモチベーションがあまり働かないんですね。聞くところによれば、ビールを冷やす冷蔵庫が故障して冷たいビールが開店時間までに間に合わなくなってしまうような場合、某冷蔵庫メーカーなどは、よく冷えたビールを超特急で持参して店のオペレーションを止めないようにするほどだそうです。もちろんタダで。

ユーザーにとってあまりメリットが無いと言われてしまうと、サービスレベルを下げるわけにも行きませんから、遠隔監視の導入は簡単には進みません。しかしこれは冷蔵庫ベンダーにとっては当然大きなメリットになります。メンテナンスのコストが劇的に下がりますから。しかも稼動状態も把握できるので、適切なタイミングで冷蔵庫の買い替えや修理の需要をプロアクティブに掘り起こすことができます。

そういった中で、日立情報通信エンジニアリングが、第三者の立場からこのサービスを提供するというのは、非常に興味深い動きです。全体としては、M2Mを活用した冷蔵庫の監視というのはあるべき方向だと思います。

こういった食料や飲料を提供する飲食店にとって最も怖いのは、食中毒でしょうか。食中毒が起きてしまった場合、どの時点で食材がダメになったのか明確にすることが重要だと思います。つまり責任の所在を明らかにすることが重要です。そんな時に、第三者が常に冷蔵庫の温度監視を適切に行なっていれば、少なくとも飲食店側における食材の温度管理に関しては身の潔白をデータで証明することが可能になります。まぁこれは私の推測ですが、恐らくこのサービスではそういったことも担保するんじゃないでしょうかね。

というわけで、M2Mの使い方としては別段目新しいものでもない、冷蔵庫の温度管理というソリューションですが、これまではあまり導入が進んでいなかった分野に、日立情報通信エンジニアリングが果敢に切り込んできました。今後の動きを見守りたいと思います。

ではまた。

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