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M2M/IoTの情報プラットフォーム

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M2M/IoTカンファレンス@御茶ノ水がありました

先週、御茶ノ水ソラシティというところで、M2M/IoTカンファレンスという催しがありまして、そちらで少しお話しをする機会をいただきました。そこでM2MとIoTというキーワードを比較するこんなグラフを紹介したんですね(Googleトレンドより)。

M2MとIoT

青いラインがM2M(正確には “Machine to Machine”)というキーワードの検索トレンド。赤いラインがIoT(こちらも”Internet of Things”)というキーワードが検索された頻度をグラフ化したものです。先週のカンファレンスでは、M2MとIoTの違いみたいなものを話す際のきっかけとして使ったグラフでした。

しかし昨日、風呂に入りながらぼんやりと考えを巡らせていたら、このグラフに別の顔が見えてきました。

2009年半ばあたりにIoTの検索数が急激に伸びていますね。これにはどんな原因があるのか調べてみると、こんなことがありました。

Internet of Things — An action plan for Europe

2009年にモノのインターネット時代へ向けてのアクションプランが策定されています。今から6年も前にです。日本でIoT元年だ何だと言われだしているのが、ここ1〜2年だと思いますから、それを思うと欧州の動きはかなり早いですね。常に新しいチャレンジに投資するという姿勢がこのグラフから見えてきます。2009年の日本といえば、ケータイ周りが花盛りの時代でしょうか。UQ WiMAX が初めてリリースされたのはこの年でした。

このグラフは、元々M2MとIoTのというものを検索ワードから比較して、M2Mというものが既に定着していて、IoTという言わばM2M 2.0的なものに移行しているんじゃないか?ということを言うために作ったものです。しかし別の見方をすれば、欧州の「次の一手」に対する的確さとか先見の明みたいなものが伝わってくる図だとも言えないでしょうか。

日本電産の永守氏が何かのインタビューで、「新たなモノづくりがカネになるのは10年かかる」みたいなことをおっしゃっていました。これはIoTにも当てはまると思っていて、IoTといったある意味あらゆるモノやサービスの基盤になるようなものが収益を上げだすには、やはり相当の時間はかかるでしょう。

ソニーがダメになった理由の一つに、EVA(経済付加価値)があったと言われています。EVAによって各事業を厳密に数字管理し、短期的な利益を追うようになったので、いわゆるソニーらしい製品が生まれにくくなったと。IoTもこれと同じで、今は「バズワード」だとか「バブル」だなどと言われることもあり、多くの人がただならぬ期待感を持っているようですが、完全に定着するのはやはりそう簡単なことではありません。機械のメンテナンスの効率化のように、既に効果を上げている分野も確かにありますが、どう新たな収益に結びつけるのかといった応用分野では、やはりまだまだこれからといった感があります。仮に欧州の「モノのインターネット時代へ向けてのアクションプラン」が策定された2009年がIoT元年だとすると、2019年頃が本当にIoTが定着する時代と言えるかもしれません。

Googleトレンドの「M2M」というキーワード検索が下降トレンドであるように、2019年ころには「IoT」というキーワード検索が下降し、あまり意識されなくなるというのが、ほんとうの意味でのIoTの定着です。それを目指して日々普及に励みたいと思います。

ではまた。

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