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日欧の家電見本市でIoT花盛り 差異化できるかがカギ:日本経済新聞

さて、先週は御茶ノ水のIoTカンファレンスもそうですが、もっと大きなイベントが幕張メッセで開催されていましたね。CEATECジャパンです。私も足を運びましたが、第一印象は縮小傾向かな?と思ったほど、以前よりも活気がなかったような印象でした。僕の心が荒んでいたのか、本当に会場の活気がなかったのかは定かではありませんが、あまり華やかな印象はありませんでした。そこでもやはり、IoT(的なもの)が大きく取り上げられており、日経新聞でも下記のようにシーテックのIoTを伝えています。

日欧の家電見本市でIoT花盛り 差異化できるかがカギ:日本経済新聞

当該記事で取り上げられているのは、シャープとサムスン、ハイアール、パナソニックなど。

シャープが打ち出したコンセプトは「AIoT」という、AI(人工知能)とIoTを組み合わせた概念。クラウドを使った学習機能を実装した家電でもって差異化するのが戦略だそうだが、インテリジェンスをクラウドに置くというのがそもそもIoTなので、ようやくIoTのスタート地点に立ったというのが正しい姿だろうか。その点、目の付け所がシャープではなかったようです。ロボットの形をした電話機なんかも出していましたが、どうなんでしょう。例えばどっかにその電話を置いておいて、電話がかかってきたら飼い主(持ち主)のところにロボットが一目散に駆け寄ってきて、「デンワだよ!デンワだよ!」って伝えてくれるとか、そういう機能があったら面白いと思うけど、せいぜいその場で「電話です」というくらいだというから残念です。ただの呼び出し音じゃないですか、それ。あと、テレビとかのリモコンにもなるそうだが、ガラケーの時に赤外線でそういうのありましたね。懐古主義的で逆に流行るかもしれませんね。

一方サムスンは、今年の1月に本ブログで「Samsung: 5年以内に全製品の「Internet of Things」対応を宣言」という記事をお伝えしましたが、サムスンの家電に閉じるのではなく、スマートシングスというIoTプラットフォームを他社にも開放し、プラットフォーマーとして新たなサービスの創造につなげるという明確な戦略をもってIoTを進めています。何かちょっと悔しいですが、正しい方向だと思うし、どうなるのか楽しみでもあります。

パナソニックの津賀社長は「(繋がる家電の利点を)お客様に訴求して買っていただくのは難しい」と語っているそうです。原因として家電の「買い替えサイクル」を挙げていますが、これは「モノ」売りを中心に据えた考え方から脱却できていない証左と言えるでしょう。サムスンだって「買い替えサイクルが合わないニダ」とか言って家電のIoT化にネガティブになるという選択肢だってあるんですが、スマートシングスというプラットフォームを手に入れて、サムスンのみならず、そこに繋がるモノの種類をどんどん増やし(30社のアライアンス)、新しいエコシステムを作ろうとしています。パナにそれができないというのは、アホなのかズボラなのか、あるいは既成概念に縛られて身動きが取れなくなっているかのいずれかでしょう。

買い替えサイクルがどうこうという「製品」エコノミーから、もっと「サービス」エコノミーにフォーカスしないと、IoTの波に乗り遅れます。パナソニックがB2Bとかサービス化とかに舵を切ろうとしているのは承知していますが、どうも「船頭多くしてパナ山に登る」といった状況に陥っている気がします。

買い替えサイクルがあるんだったら、例えば後付のセンサーを作ってデータをクラウドに吸い上げられる仕組みだけでもいち早く作っておくとか。サムスンはそういうセンサーも作ってますね。大事なのはサービス化、サービスビジネスをいかに立ち上げるかで、そこで重要になってくるのがやはりプラットフォームです。そしてそのプラットフォームはパナの世界観(もしあれば、ですが)を実現しつつも、オープンであるべき。プロプライエタリは必ず廃れますから。そしてさらに「家電」の枠を超えないといけません。

以前からしつこく言っていますが、日本ではパナソニックがその世界を実現できる一番近くにいると思うんです。家電、家、クルマ(のダッシュボード)、電池などなどがあって、あとはそれを統一されたプラットフォームでつなげるだけです。自社でここまで手広くやれるのは、他に類を見ないです。

日経電子版の記事の最後は、「勝者はまだ、はっきりとしていない」と締められています。確かに誰が勝者かは、これからでしょうが、このままでは敗者ははっきりしています。日本の家電に勝ち目があるとは思えないのが現状です。何とか踏ん張って欲しいところです。

ではまた。

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