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新世代M2Mコンソーシアムの森川氏の話(1/2)

週が明けてしまいましたが、今日は10月30日に開催された「新世代M2Mコンソーシアム」の公開シンポジウムを聴講してきました。
時間の制約があったので、最初の方だけの参加になりましたが、ずっと聞きたいと思っていた東京大学教授の森川氏の基調講演を拝聴できたので、その内容を少しご紹介したいと思います。

シンポジウムは、理事であるNECの方の挨拶から始まりました。IoTのことを「アイ・オー・テー、アイ・オー・テー」などとおっしゃるものだから、ここは旧世代M2Mコンソーシアムかと思いましたが、森川氏がお話を始められたので、あ、間違ってなかったと安心した次第です。

テーマは「M2M/IoTが事業立地の再定義を加速する」というもの。
この「事業立地」というのは、苫小牧に工場建てようとか、いや福井に研究開発拠点を……とかいう類の立地ではなく、企業の立ち位置というか、事業ドメインのことですね。これがIoTの導入によって大きく変わりつつあるのではないかというお話。ざっくり言うと。

話はまず、いくつかの事例紹介からでした。
事例紹介からプレゼンを開始するっていうのは、いいですね。これからどういう話が展開されるのか分からない中にあって、事例で具体的な使い方とか活用の仕方とかをまず紹介して、その後の少し抽象的な話に入ると。そうすると聞いてる側もあぁ、これはあの事例のアレか、みたいに少しイメージが湧きやすかったりしますしね。

事例の紹介で面白かったのは、スペインのシアターの事例で、「Pay Per Lough(ペイ・パー・ラフ)」というもの。座席の背もたれのところに後ろの人の顔の画像を撮れるデバイス(iPad、かな)を設置して、顔認識できるアプリを走らせて、観客の笑いをカウントするんですって。そして「ひと笑い=30セント」くらいな感じで、シアターは観客に課金します。入場料を取らない代わりに、実際に楽しんでもらった熱量みたいなものに課金するというモデル。従量課金と言えますが、上限は設定されているので、観客は安心して笑えます。

導入に当たっては、もちろん強い反対意見もたくさんあったそうです。そりゃそうですよね。笑いに課金するとなると、頑張って笑わないなんて人が出てくるかもしれないですし。しかし館長の強いリーダーシップで導入を決定してからというもの、シアターの売上は3割増になったそうです。入場料という概念をなくし、Pay Per Lough という新しいビジネスモデルに転換した面白い事例でした。これって、機械の稼働に応じて課金するっていう、M2M的な事例に似てますよね。

そして本題のIoT/M2Mに入ります。IoT、M2M、ユビキタス、サイバーフィジカルネットワーク……名前は変わっても本質的な部分は変わりません。それは「デジタル化」という点。日本のGDP全体に占めるICT事業の割合は約10%程度です。残りの90%をデジタル化する事が本当に必要なことだし、イノベーションであると言います。

最近ではM2MというよりもIoTと呼ばれることが多くなってきましたが、IoTと呼ばれるようになって世の中がガラッと変わってきたと森川氏は言います。具体的には、M2M時代に特に注目されてきたのは、いわゆるメンテナンスの効率化などによる「コスト削減」などが中心でした。従って関わる人達も、メンテナンスであるとか、アフターサービス系の責任者だったりすることが多かった。しかしIoTと呼ばれるようになって、新しい価値の創造、デジタル化などというキーワードが注目されるようになりました。さらに、経営者層の興味を強く惹きつけていることも、注目すべき大きな変化であるといいます。

さらに幾つか事例を紹介した後に、いよいよ「事業の再定義」の話に入っていくわけですが、少し長くなってきたので次回のエントリーでご紹介したいと思います。思わせぶりですみません。

ではまた。

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