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ソニーが欧州でIoTビジネス拡大へ

更新頻度上げようと思っていた矢先、色々忙しくなってしまい更新できなかったことはまったくもって無念です。
本社の社長が来日するとかいう面倒くさいイベントがありまして。そうすると日本側の社長が過剰に反応して無駄にリッチな準備が発生するという、外資系によくあるアレです。ほんとやめて欲しい。

さて愚痴はこの辺にして、今日はソニーのニュースです。このブログを初めてそれなりの年月が経ちますが、ソニーのIoTについて書くのは初めてです。「ソニーが欧州でIoTビジネス拡大へ」

ソース: Sony to expand internet of things business to Europe

僕は常々、ユーザー企業(IoTを活用しようとしている企業)がIoT化する際に重要なことの一つは、組織であると考えています。例えばこれまでの家電業界であれば、大量の家電製品を効率よく作って、それを販売するというモデルに最適化されていました。ところがIoTを導入することでビジネスモデルがガラリと変わります。大抵それは「サービス化」という側面を持っているわけですが、モノを売ることに最適化された組織でサービスビジネスを効率よく回そうとすると、実現の壁は限りなく高くなります。

で、ソニーはどうか。

ソニーもIoTを重要な成長ドライバーとして見ていて、モバイル一辺倒の収益体制を改める方向であるということ。スマートバンドのようなB2C製品を足がかりに、より収益性の高いB2B、さらにはB2B2Cといった方面に触手を伸ばすということですが、このニュースで重要なのは以下の2点でしょうか。

1. 展開は欧州から
2. 買収したアルティアを軸にB2Bへの展開を加速

元々ソニーのIoT戦略は、ソニーモバイルを中心に組み立てられていました。Xperiaをプラットフォームとして、エンタメコンテンツから自動車の中でのアクティビティまで、人の生活に根ざしたIoTを構想していたと思います。もちろん様々なセンサーを持っているので、自動車業界や映像系においてソニーの持つ技術の重要性は高まる一方ですが、IoTという文脈においては、正直その戦略はボケボケというか、ほぼ無いといっても過言ではなかったと思います。

アルティアの買収をきっかけに(してかどうかは分かりませんが…)、IoTに大きくリソースを割く。しかも欧州で小規模なチームを作り、アグレッシブに展開していくという思いです。欧州からスタートというのは僕は正解だと思います。日本では「欧州では…」「欧米ではこう…」みたいに言われると何となくお客さんの納得感が上がります。売る側からするとハードルが下がるというか。それに加えてIoTプロジェクトにおいては、全体的に欧州、米国、もっと言うと「日本以外」の先進国は総じてスピードが早いです。

なのでまず欧州で素早く実績を作ってそれを日本に逆輸入してくるというのは、戦略としては全然アリだと思います。

そしてソニーモバイルがその辺りのモバイルIoT戦略を組織横断的にリードしていくことができれば、ソニーのIoTはかなりの確率で成功すると思います。センサーがあって、データを受けるスマホがあって、LTEチップを作っていて、さらにコンテンツもあり、グループ企業であるファイナンス会社で培ったサービスビジネスのノウハウまでうまく生かせれば、かなり面白い事ができそうな気がします。

シャープの脱落でこれからまたそういった業界再編は加速することでしょう。ソニーはこのまま生き残ることができるのか。もしくはどこかに食われるのか。ソニーのIoTの動きには引き続き注視したいと思います。

ではまた。

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