m2m box

M2M/IoTの情報プラットフォーム

By

世界初 ドイツの工場でインダストリー4.0とインダストリアル・インターネットが繋がった – Drives and Controls Magazine

4月ですね。
新年度が今日からという人も多いんじゃないでしょうか。そんな時節にふさわしいニュースをお届けします。

対立する概念として捉えられてきた、インダストリー4.0(ドイツ陣営)とインダストリアル・インターネット(米国陣営、というかGE)ですが、この度ボッシュの工場(ドイツ ハンブルグ)にて両者が繋がったという興味深いニュースです。

情報源: German plant is ‘first’ to combine Industry 4.0 and IIC platforms – Drives and Controls Magazine

今日はエイプリルフールですが、このニュース自体3月22日にリリースされているので、本当です。

インダストリー4.0とインダストリアル・インターネットが相互に繋がるというのはもちろん世界初のことで、ボッシュ社の役員さんは「グローバル企業にとってこの二つが手を組むことは、莫大なメリットがある」と言っていますよ。今はどうすればその二つを利用して製造業を効率化できるのか、プロトタイプを作るところから模索しているそうです。

ハンブルグのボッシュ工場の狙いは、電力使用の効率化にあります。仮に全ての製造機器が稼働すれば相当な電力消費になりますが、それを効率化するソフトウェアを導入することで10%程度の電力削減に繋がるそうです。製造コストが下がるわけですから、結果として競争力のアップに繋がると。

このプロジェクトにはSAP(独)、ダッソー・システムズ(仏)、タタ・コンサルタンシー・サービシズ(印)、ボッシュ(独)の4社で実現させています。それぞれの役割は以下。

・ボッシュ:工場の機械から吐き出されるデータを収集、蓄積する。エネルギー管理のソフトウェアも提供。

・ダッソー:3D担当。工場の設備や機械を多次元データ化して、言わば仮想化工場をコンピュータ上に再現して、製造プロセスや電力消費のシミュレーションを行う。

・SAP:データのリアルタイム処理をするアプリケーションサービス担当

TCS:インテグレーション担当

ボッシュのエネマネシステムは、インダストリアル・インターネット・コンソーシアム(IIC)が提唱するアーキテクチャであるIIRA (Industrial Internet Reference Architecture) ベースで、インダストリー4.0が提唱するRAMI4.0 (Reference Architecture Model Industrie 4.0) に接続します。ここが「世界初」なわけですね。

恥ずかしながら私は知らなかったんですが、RAMIとIIRAはコンバーチブルになっていて、製造ラインとエネマネシステムのデータは相互にやり取り可能になっているそうです。

ドイツ発祥のインダストリー4.0は主に製造業向けに技術的なフレームワークを提供する方向で発展してきました。一方でIICの方は特定のインダストリー向けというよりも、より「IoT」的な水平展開かつグローバルなアプローチを取ってきたと言えます。そしてそれぞれが独自のアーキテクチャを持っています。

今回のパイロットプロジェクトは、互いが歩み寄って共通の理想を実現しようとしているという意味で、非常に大きな意味を持っていますし、IoTやスマートファクトリーなどの取り組みが加速すると期待されています。

これは期待できる動き。ボッシュに続く企業がどんどん出てきて欲しいところです。
ではまた。

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 世界初 ドイツの工場でインダストリー4.0とインダストリアル・インターネットが繋がった – Drives and Controls Magazine
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Share on LinkedIn

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です