m2m box

M2M/IoTの情報プラットフォーム

By

ノキアがIoTに210億円強の投資 — Quartz

北欧の巨人に再び日は当たるのか。

2011年までは世界最大の携帯端末メーカーとして名を馳せたノキアですが、その後の凋落ぶりは皆さんも御存知の通り。今年の1月にフランスのアルカテル・ルーセントの買収を完了(1兆円強)したことで、利幅の大きな通信インフラ分野、B2Bへの注力を印象づけた感がありましたね。あまり知られていないことですが、ノキアは実は地図の分野で一時世界最大のシェアを握っていました。HEREという社名でスピンアウトして、そちらは2015年にBMWやフォルクスワーゲンを始めとするドイツの自動車連合に売却しています。

ケータイがなくなり、地図サービスも人手に渡り、コンシューマの目にあまり触れることのない通信インフラ分野を軸とした事業への転換を進めていたノキアですが、ここに来てコンシューマ向けIoT機器メーカーの Withings社(仏)を買収するという発表があり、僕を驚かせてくれました。

ソース: Nokia goes beyond mobile to bet on the internet of things with a $191 million acquisition — Quartz

2009年に設立されたWithings社は、Wi-Fiで繋がる体重計や、個人向け環境モニタリングセンサー、スマートウオッチなどを作っているIoTベンチャー。ちなみにここのスマートウオッチはいわゆるスマートウオッチ然としたデザインではなく、ぱっと見ただけでは誰もスマートウオッチとは思わないような、シュッとしたちょっとオシャレな腕時計です。

ノキアはWithings社を買収して再びコンシューマ市場に名乗り出ることを狙っているようです。この背景には、2014年には約720億円規模であったIoTサービス&デバイス市場が、2020年には3倍の2.1兆円規模に成長するという市場予測があるようですね。

コンシューマ市場への再参入はもちろんですが、これまでにノキアが開拓、構築してきたエンタープライズマーケットとのパイプラインを活用して、Withingsが提供するようなIoTデバイスを企業向けに展開するという相乗効果も皮算用としてあるのは間違いないでしょう。

しかしGoogleがNestの立ち上げに難儀しているように、一筋縄ではいかないのがコンシューマ向けIoT機器市場。これまでハードウェアにこだわって散々辛酸を嘗めてきたノキアですが、ここで新たに投資を決めたのがIoTデバイスというのはどうなんでしょうか。

デバイスはあくまで入り口で、それが繋がる先に僕たちは何か素晴らしい世界を期待するわけですから、カギはノキアがその世界をどう構築できるのかにかかっていると思います。いいハードウェアを作れば売れるという成功体験の呪縛から逃れることはできるのか。ノキアの夜明けはもう少し先になりそうな気がします。

ではまた。

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - ノキアがIoTに210億円強の投資 — Quartz
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Share on LinkedIn

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です