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IoTはエコシステムって言いすぎじゃないのか

7月1日から新しい職場での仕事が始まりまして、ちょっと落ち着かないような状況でした。
といってもまだ特に落ち着いたという様子はないんですが、あまりに更新しないのもいけないので、今日思ったことを少し書きます。

今日、とあるIoTのセミナーみたいなものに参加してきました。
スクール形式ではなく丸テーブルで、基調講演をいくつか聞いた後に、テーブルのメンバーで色々とディスカッションするという形式でした。つい喋りすぎてしまいました。

そこで、当たり前のように「IoTにはエコシステムが重要」って話が出たんですね。もちろんそれに異論は全くありません。ただ、違う見方をすると、それにこだわるあまり前に進めていないこともあるんじゃないか?

なんて思ったわけですね。

つまりこういうことです。
今、IoT界隈にはかなりの数のプレイヤーが参入しています。大きな企業から小さなところまで様々。そしてそのほとんどが、恐らく「自社の強みを活かした」戦略として、IoTのレイヤーのごく一部を一点突破しようとしているように思います。

事業戦略として、自社の得意分野に経営資源を集中させるのは当然のことだと思います。しかし各社あまりに自社の領域にこだわるあまり、逆に、ユーザーが求める全体のソリューションの提供が難しくなっているケースがあるんじゃないか?なんて思ったわけです。

これはあえて、そのテーブルで当たり前のように思われていることに対するカウンターオピニオンを放り投げて、議論を盛り上げてみようというなんて思惑があったことは間違いないです。が、実際にそんな縛りがあったりするんじゃないだろうか?

エコシステムを構築して、様々なレイヤーが互いに繋がり、全体のソリューションが出来上がるわけですが、今はそのエコシステムが十分整っていないという状況だと思うんですね。エコシステムが大事なのにエコシステムが無い。

例えば、ヘルストラッカーみたいなウェアラブル機器。IoTの典型的な例としてよく挙げられますね。これ、イマイチなのは「閉じて」いるからだと思うんです。A社が出したウェアラブルをA社が作ったアプリでコントロールして、データが可視化される。あとはせいぜいFBとかTwitterとかに繋がるくらい。これじゃ一部の健康マニアくらいしか使い続けないですよね。「使い続ける」というのがポイントです。

これを使い続けてもらうためには、集まったデータ(心拍とか運動量とか睡眠データとか)をエコシステム内でうまく共有して、様々なサービスに繋げていくことが重要です。例えば医療機関が運動データや心拍、血圧データを把握していて、健康診断が簡略化されるとか。消費カロリーに従って近所のスーパーからおススメ献立レシピのクーポンが配信されるとか。そういうエコシステムができていれば、ウェアラブルをつけるインセンティブにもなりますよね。

じゃあこれを誰がやるの?
今のところ誰もやってないですよね、多分。断片的なテクノロジーを繋ぐという意味でのAPIエコシステムのようなものはあっても、サービス全体で見た時のエコシステムはできていないのが現状だと思います。

エコシステムが重要なのに、誰もエコシステムを構築できていないのが現状。だけどその存在しないエコシステムに囚われすぎていて、みんな自社の得意領域に経営資源を集中しすぎている。そんな側面があったりするんじゃないかなぁ、なんて思います。

さて、というわけで、私も心機一転、新しいIoTサービスを構築すべく邁進していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。

ではまた。

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