m2m box

M2M/IoTの情報プラットフォーム

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M2MはIoTの夢を見る(2/2)

前編をお読みでない方は、先にこちらをどうぞ。

「どうした?何かあったか?」
「いや、大したことじゃないよ。ちょっと疲れてるのかな、最近」
「何だよ水臭いな。言ってみろよ。俺だって伊達にこの道切り開いてきたわけじゃないぜ」
「うん。そうだよな。M2Mはすごいよ」
「バカ何言ってんだよ。俺なんて機械のデータをあっちからこっちへ運ぶだけで、お前みたいにソーシャル…」
「そうじゃねぇんだよ!お前がいなきゃ俺なんて何もできねぇんだよ!ソーシャルで豊かな生活?IoTで全てが変わった?はっ!バカ言ってんじゃないよ。もう沢山だよ!Bluetoothで客の動線をつかんでマーケティング?ZigBeeでデータ集めてインテリジェントだ?IoTでビッグデータでマネタイズ?俺一人で何ができるってんだよ!」

「お、おいIoT…」

「そんなのただの上っ面だよ!お前がいない世界なんてPANだPAN。分かるだろ?Private Area Networkだよ!そっから先はどうすんだ?世界中に散らばるデータをセキュアに送信してビッグデータ化してそこからインテリジェントなソリューションを生み出す。これができなきゃ意味ないんだよ!ボトムトゥートップで全部ひっくるめて全部大事なんだよ!IoT IoTうるせーよ!世界中どこからでもセキュアにデータ収集できて、しかもその接続のコントロールがしっかりできて初めてIoTが活きるんだよ!世の中何にも分かっちゃいない。お前がいるから俺がいられるんだ!」

「あ、IoT……」

「誰ガデー!何ツコテモ オンナジオンナジやオモデェー! ンァッ!コノ世界!ィヒイヒイヒンッハァアン!コノゼガイヲ……ウッ……ガエタイィ!!」

「あ、IoT……!?」

「ゴメン、ちょっと取り乱しちゃったな」
「いや、いいんだ」

「猫も杓子もIoTって言い始めてさ。右を見ても左を見てもIoT。そりゃ俺も、最初は気分良かったけどね。だけどみんな大事な部分を見落としてる。ソーシャルマシンだ何だって、それは単なる結果に過ぎないんだ。もちろん技術の発展と共に、その技術そのものよりも、その技術の上で営まれる活動や文化に焦点が当たるのは当然のことさ。インターネットがそうだったようにね。誰もインターネットの要素技術なんて知りやしない。だけど忘れちゃいけないのは、IoTにもインターネットにも、それを支える、絶対に無くてはならない要素技術があるってことなんだ。」

「IoT……」

「それがお前なんだ、M2M。何にも知らない世間はお前のことを古臭いだ、時代遅れだ、そんなのあったなぁ、なんて懐かしそうに言ってるのは知ってるさ。けどそんな奴らには勝手に言わせとけばいいんだ!そんなバカ共ニハイッジョウカカッテモワカラナイデショウネェ!!!」

「IoT…、大丈夫か…?」

「俺にはお前が必要なんだ、M2M!」
「……あ、ありがとう、IoT!」

2人はしっかりと、固い握手を交わした。M2Mの目には涙が浮かんでいたけれど、枕を濡らした涙とは違った色だ。誰にも負けない自信とプライドに満ちた、いぶし銀の輝きを放っていた。

 

 

数カ月後。某オフィスにて。
「部長。IoTとかソーシャルマシンとか言いますけど、結局鍵は要素技術の集まりのM2Mですよね~」

「そうだな。時代は変わっても、変わらないものもあるってことだな」

おわり
ちょっとネタに困ってしまったので、僕の妄想をそのまま文章に起こしました。あくまで妄想ですので、登場する人物やセリフはあくまで架空のものです。

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M2MはIoTの夢を見る(1/2)

M2Mは夢を見ていた。

あらゆるモノがインターネットに繋がり、情報を自律的にやり取りし、そして機械は自身を単なる「マシン」ではなく、「ソーシャルマシン」であると定義する世界の夢を。

その世界では互いに繋がったマシンが自らソーシャルネットワークに参加し、アイデンティティを持ち、もはやネットワーク上では人なのか機械なのか区別することは不可能だし、区別する必要性も無い。そんな世界だった。

誰もが、そう、機械であろうが自動車であろうが、家であろうが人であろうが、あらゆるものが IoT (Internet of Things) のもたらす豊かで先進的な生活を享受していた。

しかしそこにM2Mの姿はない。かつてM2Mが立っていたステージには今、IoTが立っている。
そんな折、あるオフィスから若い社員とベテラン社員の会話が聞こえてきた。

「部長、そういや昔M2Mってのありましたよね?」

「そうだね。私がまだ駆け出しだった頃は、これからはM2Mの時代だって随分言われてたものだよ」

「へぇ~、そうだったんですか!で、M2Mって何の略です?マウス・トゥー・マウスですか?」

「バカ言うな(笑)。マシン・トゥー・マシンだ。機械に通信機能を付けて自動的にログの収集したり遠隔監視したりするための要素技術の集まりみたいなもんだな」

「うわ、何かつまんないですね」

「まぁIoTと比べると、地味っぽいのは否めないな。今じゃあらゆるモノが繋がるだけじゃなくてソーシャル化される IoT 一色だもんな。時代はIoTだよ、完全に」

隆盛を極めたM2Mにかつての輝きはなく、放たれているのは、鈍い光だけだった。

ハッと目を覚ましたM2Mは、枕を濡らして虚空を見つめる。「ちくしょう、俺を踏み台にしやがって……」震える声でM2Mはそうつぶやいた。見ていた夢は、現実だった。

コンコン
ドアをノックする音が聞こえる。一体誰がこんな時代遅れの俺に用があるってんだ?新聞なら取らないぜ。IoTばかり取り上げる記事なんて誰が……

コンコンコン
まったくしつこい野郎だ。一人で朽ち果てることさえできないのか……

コンコンコン
「M2Mいる?」

「え、誰?」
「オレオレ、IoTだよ。近くまで来たから、元気かなと思ってさ」
(IoT……だと?)
「ちょっと久しぶりに顔でも見たいなぁと思ったんだけど、忙しい?」
「あ、ああ。ちょっと待って。今開けるから」

時代遅れの俺が忙しいわけ無いだろう、と小さくつぶやきながらドアを開けた。
ガチャ。
そこにはまばゆいばかりの光に包まれたIoTが立っていた。それはまるで仏の後光のようで、表情は読み取れなかった。

「久しぶり、M2M。元気にしてた?最近見ないから心配してたんだよ。」

部屋に上がったIoTは、開口一番にM2Mの様子を気遣ってみせた。

「あ、ああ。まぁ何とかうまくやってるよ。」

嘘だ。本当は何ともなっていないのに。毎日IoTへの嫉妬で気が狂いそうなのに。悔しさで枕を濡らす日もあるのに。でもそんなことは言えるわけがない。今の時代を築いたのはこの俺だというプライドが、雨にびっしょり濡れた服のように重く、冷たく、身体にまとわりついてくる。早く脱いでしまいたいのに……

しかし飛ぶ鳥を落とす勢いのIoTが、こんな落ちぶれたM2Mに一体何の用があるのか。まさか惨めな様子を笑いに来たのか?

「ど、どうしたの、急に?」
「いや、これと言って用事はないんだけど、うん。まぁ、何となくさ」

IoTの明るさに少し目が慣れてきた頃、ようやくその表情が見えた。そこには、気のせいだろうか、少し陰りが見えた気がした。

(つづく)

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アクセンチュア、経営革新を支援するモビリティサービスを本格展開

アクセンチュアは8月3日、スマートデバイスを用いたモビリティサービスを日本国内で本格展開すると発表した。

 今回発表されたモビリティサービスは、スマートフォンやタブレット端末向けのアプリケーション開発から、スマートデバイスを活用したインフラの構築・運用、企業のモビリティ戦略策定など、多岐に渡るサービスが含まれた包括的な内容。大きく分けると「Testing as a Service(TaaS)」「エンタープライズ・モビリティ」「M2M領域」の3領域に及ぶという。
ITmedia エンタープライズ

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